2022年12月26日Dec.26.2022

#news

超人スポーツ協会 組織体制変更のおしらせ

一般社団法人 超人スポーツ協会(共同代表: 稲見昌彦、中村伊知哉)は、2022年12月31日をもって従来の一般社団法人から、下のとおり組織体制を刷新いたします。

超人スポーツ協会事務局(コミュニティ機能 および ビジネスインキュベーション機能)
→ BLab内に超人スポーツプロジェクト(事務局長: 安藤良一)として設置

超人スポーツアカデミー(学術研究機能)
→ 日本バーチャルリアリティ学会 人間拡張研究委員会(委員長: 稲見昌彦)に移管


人間の身体能力を補綴・拡張する人間拡張工学に基づき、人の身体能力を超える力を身につけ「人を超える」、あるいは年齢や障碍などの身体差により生じる「人と人のバリアを超える」。このような超人 (Superhuman) 同士がテクノロジーを自在に乗りこなし、競い合う「人機一体」の新たなスポーツ「超人スポーツ(Superhuman Sports)」を創造する。

 このような理念を掲げ2015年より活動を行ってきた「超人スポーツ協会」は、当初の目標であった東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた活動を総括し、さらなる発展を目指して運営体制を再構築します。

設立の経緯と目標

 東京オリンピック・パラリンピックの開催決定を契機として、2014年、技術・文化・身体をスポーツと融合し、誰もが超人になれる新たなスポーツを創出することを目的とする「超人スポーツ委員会」が研究者を中心に組成されました。2015年にはこれを母体に「超人スポーツ協会」が設立、2017年に法人化し、一般社団法人として活動して参りました。

2022年までに達成できたこと

 協会設立以来、超人スポーツハッカソンや超人スポーツ認定競技制度、超人スポーツゲームズという名の競技大会などを整備し、超人スポーツの開発、普及、実践を進めてきました。

 国内では、地域連携として岩手県と7年間にわたり「岩手発・超人スポーツプロジェクト」を行い、スポーツ団体との連携として横浜ベイスターズと「超★野球プロジェクト」を実施するなど、産官学の連携による数多くの事業を行って参りました。

 国際的な活動としては、フランスで開かれるヨーロッパ最大のVR関連イベントLAVAL Virtualへの参加、デルフト工科大学(オランダ)、国立台湾大学などとの連携を推進してきました。

 一方、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響により、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機とした超人スポーツの国内外への発信は大きな制約を受け、実地のイベントにおいて多様な参加者の皆様とともに超人スポーツを展開する場の実現は叶わず、オンラインに活動の主軸を移し、Grand Challengeと呼ばれる学術領域を中心とした超人化技術の社会実装を推進して参りました。

 こうした活動の結果、30を超える認定競技が活動を継続・展開するに至っており、これら活動の成果としては、協会の経済的自走はもちろんのこと、超人スポーツ事業を主軸とした複数会社の起業や、港区内エンターテイメント施設に8つの認定競技が常設アトラクションとして採用されるなど、超人スポーツのコンセプト及び事業性が国内外へ継続的に発信される場が生み出されました。

 こうして「超人スポーツ」は、数多くの皆様のご支援・ご協力をいただき、各競技団体の幅広い活躍の成果が実り、最先端のテクノロジーと融合した新たなスポーツの概念が広く世に知っていただけるようになりました。さらに超人スポーツ以外にも、テクノスポーツやPhysical e-Sports / Figital Sportsと呼ばれるような、身体とテクノロジーを融合した新たなスポーツ領域が生まれ世界的に広がるに至っています。

gamelistlight

今後の方針

 以上のように「超人スポーツ」という新たな概念に基づく身体とテクノロジーの融合領域の探索は一定の成果を得ることができ、引き続き当領域の研究開発を推進する所存です。一方、今後のさらなる発展を目指すためには、超人スポーツの事業化も見据え、より多様なステークホルダーとの連携を推進できる体制に刷新する必要性が明らかになりました。

 こうした状況の変化を受け、超人スポーツ協会は、これまで培った超人スポーツの開発者・プレイヤーおよび応援してくださる皆様とのコミュニティを継続的に維持し、アカデミズムとしての深化や多様なステイクホルダーとの連携といった公益的な活動を推進しつつ、新たなビジネスとしての超人スポーツのさらなる発展を期するため、現行の一般社団法人を解消して以下のように機能を分離・移管します。

  超人スポーツ協会事務局: コミュニティ機能 および ビジネスインキュベーション機能
  → BLab内に超人スポーツプロジェクト(事務局長: 安藤良一)として設置

  超人スポーツアカデミー: 学術研究機能
  → 日本バーチャルリアリティ学会 人間拡張研究委員会(委員長: 稲見昌彦)に移管

 


~共同代表より~

皆様に応援頂いた「超人スポーツ」、新たな飛躍に向けて組織変更します。超人とは何かを極める学術機能と、社会実装とビジネス展開を進める機能に分離することで、機動的な組織としてさらなる飛躍を目指します。
運営形態も超人化した超人スポーツ、今後も応援してください!

共同代表 稲見昌彦

超人スポーツ2.0の始まりです。人機一体のポップ&テック。これまでの蓄積をもとに、学術研究と社会実装をグッと深めます。社団という組織からの、分散・拡張・発展。飛び出して行きますよ〜
引き続きよろしくどうぞ!

共同代表 中村伊知哉


引き続きご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

 

  • B Lab について

    1
    Beyond, Borderless, Breakthrough の頭文字をとった「B Lab」は、研究所と銘打ちながら、世界中の大学・研究所、地域、人材をつなぎ、多くの人の得意技や知見を融合させ、新しい技術、サービス、コンテンツ、 ビジネス、社会を生みだす参加型プラットフォームです。テクノロジー開発、社会課題解決、新サービス創出 などスコープは広いですが、共通項は社会実装で、みんなでつくるということ。お父さんもお母さんもおじいちゃんもおばあちゃんも子どももみんな研究員。Lifelong Seeker になり、第2 の研究員名刺を持ちます。ソーシャルで、 オープンで、参加型で、ユーザーふくめ全ての人がつながり新しい社会を構築し、課題、アイディア、技術、 おカネ、スキル、人をマッチングさせ、小さな創造から大きな創造までおもしろい未来をみんなでつくることを目指します。
    B Lab 公式HP 超人スポーツプロジェクトページ

 

  • 日本バーチャルリアリティ学会 人間拡張研究委員会 について
    virtualreality
    本委員会は、人間拡張研究に従事する一線の研究者をメンバーとする、学術研究グループです。学術的観点から新しい人間拡張技術の開発をおこない、そして開発された技術をスポーツを含む各種イベントや社会問題解決に活用することで、「人を超える」「人と人のバリアを超える」人間拡張技術の発展、実社会への普及活動を推進します。
    日本バーチャルリアリティ学会 公式HP

お問合せ先
超人スポーツ協会 事務局(窓口担当:安藤良一)
contact@superhumansports.org

CLOSE