競技の未来を共に描く-超人スポーツとスポーツ団体の共創プロジェクト
「テクノロジーで身体や感覚を拡張し、誰もが楽しめるスポーツを創る」が、超人スポーツプロジェクトの理念です。障がいの有無、年齢、身体能力に関係なく、だれもが主役になれるスポーツの実現を目指し、私たちはさまざまな分野と連携を進めてきました。中でも、既存のスポーツ団体との共創は、競技の進化だけでなく、新たな参加層の拡大や社会的インパクトの創出につながる、非常に重要な取り組みです。
本記事では、横浜DeNAベイスターズとの「超☆野球プロジェクト」、そして東京都民ダンススポーツ大会におけるパラダンスとの連携という、2つの事例を通じて、超人スポーツとスポーツ団体が生み出す新たな価値をご紹介します。
超人スポーツとスポーツ団体連携の意義
超人スポーツプロジェクトがスポーツ団体と連携する意義は、テクノロジーによって進化・拡張された競技の可能性を、社会に展開していくことにあります。
・競技性 × 包摂性(インクルーシブ)という新たな視点の導入
アスリート、観客、障がいのある方々など、誰もが共に楽しめる競技の設計が可能になります。
・スポーツ体験の拡張と多様化
高齢者や身体が不自由を問わず、テクノロジーの力でアクセスできるスポーツが実現します。
・教育的波及、ファン層の拡大
子どもたちへの創造性教育や、新たな参加者・観戦者との接点も生まれ、スポーツの価値が社会全体に広がります。
連携プロジェクト事例
横浜DeNAベイスターズ × 超☆野球プロジェクト
プロ野球球団・横浜DeNAベイスターズと共に、「誰もが楽しめる野球」をテーマにした共創プロジェクトを実施。学生・研究者・企業人など、約40名の多様な開発者が5~7名のチームに分かれ、ハッカソン形式でオリジナル競技の開発に挑みました。
注目された開発アイデアの一例としては
・投球の回転数や加速度に応じて光るボール
・観客席に振動を届け、プレーの臨場感を共有できるシステム
・スタジアムの距離に応じて発光する、観客と一体化する応援デバイス
などがあり、野球を起点とした個性豊かなアイデアたちに溢れました。
その中でも、「誰もが剛速球を投げられるツール」は優秀賞を受賞し、実際のスタジアムイベントでも体験型展示が行われました。
関連情報 : https://superhuman-sports.org/news/20170729062807
東京都民ダンススポーツ大会 × パラダンス競技の拡張
第80回東京都民ダンススポーツ大会にて、車いすダンス競技と超人スポーツ技術の融合を試みました。車いすを常用する方、部分的に使用する方、普段使用しない方も含め、多様な参加者が同じフィールドで競技に参加しました。
併設された体験会では、以下の2競技を実施しました。
HAKKAKU:重心移動によって駆動する車いすを使い、上肢・下肢の障がいの有無を問わず参加できるスポーツ
スピリットオーバーフロー:ペダルを使ってデジタル空間を移動し、領域を取り合う新感覚のインクルーシブ競技
子どもから高齢者まで幅広い来場者が参加し、「またやりたい」「自分にもできた」など多くの声が寄せられました。
関連情報 : https://superhuman-sports.org/news/20250412162247
これらのプログラムを通してそれぞれの立場からいただいた現場でのリアルな声を抜粋しお届けします。
スポーツ団体関係者:「従来の枠を越えた“誰でも楽しめるスポーツ”の姿がここにあった。」
参加者の声:「初めてだったけど夢中になれた。」「自分が活躍できる体験が新鮮で嬉しい。」
超人スポーツとスポーツ団体の連携により、以下のようなインパクトを生み出しています。
・スポーツ参加へのハードルを下げ、新しい層にアプローチ
障がいのある方や高齢者、スポーツに馴染みのない子どもたちにも届く競技環境の設計が実現。
・観戦型から参加型への転換
ファンが「観る」だけでなく「体験する」ことで、スポーツへの関心が深まります。
・ブランド価値の向上と共創効果
既存のスポーツ団体と連携することで、共創イベントや体験型展示がメディア露出や話題性を高め、新たな層の獲得にもつながりました。
・他競技への応用可能性
これらの取り組みは、野球やダンスに限らず、あらゆるスポーツへの横展開が可能です。
今後、私たちはさらに多くのスポーツ団体と連携し、「誰もが主役になれるスポーツ体験」を広げていきたいと考えています。競技団体・スポーツチームの皆様へ
新たなファンとの接点を生み、競技の未来を共に創りませんか?
お問合せ
担当者:安藤良一
メール:contact@superhuman-sports.org
窓口:https://superhuman-sports.org/contact